2019年春、東都リーグの1部2部の入替戦。
2戦戦勝で勝利となる、1回戦
1部リーグ6位:駒沢大学
2部リーグ1位:専修大学
優勝を争う大学選手権もかなりの緊張感があるが、入替戦もそれに負けないものがある。
平日ということもあって観客は少なめでしたが、応援団おはじめ、両校OB、関係者や野球好きの方、スカウトマンが集まっていました。
平日の朝10時神宮球場、天気は快晴。日差しは夏そのもの。
両校ソートノックを終え、ベンチへ下がり集まって声を掛け合っている。
準備は整っていました。
これから始まる1部リーグを掛けた戦いの前の、ほんの一瞬の静けさが何とも言えない身震いをさせました。
先発バッテリーは
駒沢:竹本 – 鈴木
専修:佐藤 – 深水
まず先手を打ったのは駒沢。
2回表、ヒットで出たランナーをセカンドまで進めて、捕手でキャプテンの鈴木大智がタイムリーヒット。
3安打をまとめて、鮮やかな攻撃。
ちなみに鈴木と相手投手の佐藤奨真は関東一高の1学年違いの先輩後輩。
まさか、入替戦という大事な舞台で相対するとは思いもよらなかったのでは無いでしょうか。
甲子園で一緒に戦ったメンバーですから。
そんな事を思い浮かべなから対戦を見ていました。
鈴木はずっと佐藤の球を受けていたので球筋はよく分かっているでしょうし、佐藤はやりづらかったでしょう。
(鈴木大智はオコエの世代で甲子園ベスト4、佐藤は初戦で日ハムに入団した堀投手要する広島新庄に接戦の末で敗れた)
しかし、2回裏に専修がソロホームランですぐに同点に追いつき、流れを簡単には渡さない専修大学。
何とか得点した駒沢に対し、あっさり追いついた専修、球場の雰囲気は何となく専修になった気がした。
その流れか、3回表の駒沢はすんなり攻撃を終える。
すると3回裏、専修が2安打をまとめて1点を取り逆転する。
続く4回裏は専修の勢いが止まらない。長短打であわせて4安打で3得点。これで一気に流れは専修に傾いた。
駒沢は3回から6回までノーヒットに抑え込まれて反撃の糸口もない。
駒沢は5回途中からマウンドには上野を投入。
上野と鈴木のバッテリー。中学時代にもバッテリーを組んでいた二人の息が良いのか、
5回、6回を無得点に抑え専修の勢いを止めるも、攻撃につながらない。
しかいついに7回上野が捕まる。長短打で2失点。ここで降板。
後続は何とか抑えたが7回終了時で7-1と大きく離されてしまう。
試合は明日もあるので、このまま終わる訳に行かない駒沢が8回表に意地の攻撃で3安打で2点を返す。
しかしここまで。7−3でゲームセット。
2部リーグ1位の専修大学が1部昇格に王手を掛けた。
試合後の駒沢ベンチでは、「明日は絶対勝つぞ!!」と大声でメンバーを力強く鼓舞する鈴木キャプテンがいました。
2部とはいえ優勝チームの勢いなのか、専修には雰囲気がありました。
どうなる、駒沢大学!?
上野 – 鈴木バッテリー
個人的には上野-鈴木のバッテリーを生で見ることが出来たのが嬉しかったです。
2015年の夏の甲子園の名場面は皆さんご存知の通りだと思います。
中学時代は同じチームでバッテリーを組むも、高校進学は別々の道に。鈴木は東京の関東一高へ、上野は地元愛知の名門中京大中京へ。
3年夏、互いに甲子園出場を果たす。甲子園で再会を誓った二人が本当に甲子園で再開し、対戦する。
マウンドには上野、バッターボックスには鈴木というあのシーンは今でも鮮明に記憶しています。
最大の見せ場は7回の関東一後の攻撃時。鈴木がファールで粘り、12球目にバットは空を切る。あの対戦は凄かった。
対戦中に一瞬目が合って、ふと笑みを浮かべる二人の表情が堪らなかった。
この先も二人から目が離せないです。
駒沢大学 先発メンバー
打順 守備 名前 学年 出身高校
1・二 林琢真 1年生 東邦
2・中 緒方理貢 3年生 京都外大西
3・右 菅力也 4年生 崇徳
4・遊 新田旬希 2年生 市立呉
5・DH 東凛太郎 4年生 平塚学園
6・三 平野英丸 4年生 静岡
7・一 小西慶治 3年生 東邦
8・左 山ノ井豪成 3年生 青藍泰斗
9・捕 鈴木大智 4年生 関東一
10・投 竹本祐瑛 3年生 八戸西
専修大学 先発メンバー
打順 守備 名前 学年 出身高校
1・遊 大庭樹也 3年生 明豊
2・中 金沢龍介 3年生 秋田
3・一 今里凌 1年生 専大松戸
4・右 火ノ浦明正 4年生 れいめい
5・三 岡本良樹 4年生 専大松戸
6・DH 平湯蒼藍 4年生 海星(長崎)
7・左 寺澤圭祐 4年生 検見川
8・捕 深水裕貴 4年生 熊本工
9・二 池間誉人 4年生 糸満
10・投 佐藤奨真 3年生 関東一
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